ジスロマックが有効でもアルコール消毒は無効

感染症として知られているものには数多くありますが、その中には見た目の症状が特徴的で明らかなものも多数あります。感染症に関する医療の本を紐解くと、多くの症例写真が載せられており、見た目にも酷いと言えるような写真に目を背けたくなるかもしれません。しかし、そういった形で身体の表面に感染による症状が表れるということは、消毒を行えば治療ができるのではないかと考える人もいるでしょう。学校教育を受けていることからアルコール消毒というのは手指についた雑菌を死滅させる方法としてよく用いられており、アルコールを用いて消毒すれば感染症は治せるのではないかと考えてしまいがちです。消毒用のうがい薬もあることから、皮膚だけでなく喉や口腔内の感染についてもそれで済ませられると考えてしまうでしょう。しかし、実際にその効果が期待できるかというとケースバイケースです。概して言えるのは完治に至ることは難しいということが言えるでしょう。細菌のようにアルコール消毒が有効なものが病原体である場合には、そのアルコールに高濃度で接触した細菌は死滅します。しかし、多くの細菌感染では血液中にも細菌が大量に存在するため、写真でわかるような表面にいる細菌だけを死滅させても完治にはならないのです。そのため、ジスロマックのような内服薬を利用することが不可欠です。ジスロマックが抗生物質として有用性が高いにもかかわらず、製剤として内服薬しかないのはそういった事情もあります。軟膏などにしても有効性が確保できないのが目に見えているため、内服薬としてジスロマックが開発されることになったのです。また、細菌感染による見た目の症状は細菌に対する人の免疫系の応答であって細菌が表在しないことも多く、アルコール消毒そのものが無効であることもよくあります。